「〇〇専用保険」の正体──脳死で入ると、脳死のまま保険料払い続けて死んでいく
親友と話していて、ふと漏れた一言。
「結婚したし、奥さんが教員だから、教員向けのジブラルタル生命の保険に入ったんだよね」
その瞬間、俺の頭に浮かんだのはひとこと──それ、毒キノコ保険やで。
そしてもうひとつ思ったことがある。
脳死で保険に入ると、脳死のまま保険料払い続けて、最期まで気づかず死んでいく。
「教員専用保険」──その“専用”って、誰のため?
まずさ、冷静に考えてみようや。
なんで“教員専用”って名乗ってる保険がジブラルタル生命なん?
中身はどうせ誰でも入れる民間保険やろ。パンフの一番上に「教員向け」って紙をホチキスで留めてるだけや。
そして次の営業先では、こう変わってるんや。
- 市役所職員専用保険
- 看護師の皆様へ特別設計!
- 公務員共済と合わせて安心のプラン!
──はい、ただの営業ルート分岐型パンフレットですね。
ネーミングだけで「私たちに合ってる」と錯覚した人たちが、何も考えず契約する。これを脳死契約と呼ばずして何と言う。
「有名だから安心」って、毒キノコ理論やぞ
ジブラルタル生命。名前は聞いたことある。CMもやってる。だから安心──そう思ったあなた。
それ、まさに毒キノコと一緒やで。
立派な形、キレイな色、妙に目を引く。でも、ひとくち食べたら死ぬまで毒が回るやつ。
保険も同じ。「有名だから安心」じゃなくて、「中身を理解してるか」がすべてや。
なんでみんな、契約してから俺に報告してくるん?
これ、妹のときもそうやった。今回の親友もそう。
「最初に相談してくれてたのに、なぜ契約してから報告してくるんや…?」
契約したことで“安心”が手に入ってしまったから。そのあとで俺に聞いて、もし否定されたら自分の選択が否定されることになる。
でもな、そこを一歩踏み込んで「これでよかったんかな?」って聞いてくれたら、もしかしたら、もっといい未来があったかもしれん。
妹のときも、思考停止の罠にハマった
俺の妹も、数年前に保険に入ってしまった。
- 社会人なりたてで不安だった
- 「将来のために」と言われて契約
- なんかよくわからんけど、終身型+医療保険の抱き合わせプラン
もちろん内容を見たとき、俺はこう思った。
「これ誰が得すんねん。絶対お前ちゃうぞ。」
さらに衝撃やったのは、保険金の受取人が母親やったこと。
いや、なんでやねん。
「親に迷惑かけたくないから」とか「せめてもの恩返しに」って気持ちはわかるけど、それ、ほんまに親が望んでることなんか?
元気な体を維持するために、ちゃんと食って、寝て、動いて、保険料にするはずの金で、一緒に旅行にでも行ってやれよ。
そのほうがよっぽど親孝行やろ。
保険証券より、思い出の写真。受取人のサインより、一緒に笑った記憶。
ほんまに守るべき人のことを思うなら、今をちゃんと生きることの方が先ちゃうか?
ちなみに:保険の税金、ちゃんと知ってる?
妹のケース、契約者も被保険者も妹本人。受取人が母親。これは相続税がかかる。
意外と知られてへんけど、相続税には「500万円 × 法定相続人の数」って非課税枠がある。けど、そこを超えたらガッツリ課税。
保険で親に金を残すつもりが、母に税金のプレゼントになるかもしれんのや。
ほんまに親のこと思うなら、まずはその保険が“負担”になるかどうか、考えるとこから始めようや。
そもそも保険って、そんなに必要か?
俺が親友に言ったのはシンプルなことや。
「収入保障保険と定期保険だけでええよ」
- 掛け捨てで安くてOK
- 医療保険?いらん
- 外貨建て?それ地雷や
保険は“最低限”でいい。不安だからといって、余計な特約まみれのプランに入る必要なんてどこにもない。
【計算ブロック】本当に保険は必要?シンプルに計算してみよう
前提条件(例:たいきパパ一家)
- 子ども:0歳と1歳(大学まで約22年)
- 妻:正社員(フルタイム勤務)
- 住居:借上住宅(家賃自己負担なし)
- 貯金:200万円
必要なお金(もし明日パパが死んだら)
項目 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
子どもの生活費 | 月20万円 × 22年 | 5,280万円 |
教育費(大学まで) | 概算 | 1,000万円 |
合計必要額 | 6,280万円 |
引ける“実際の備え”
項目 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
遺族年金 | 月10万円 × 22年 | 2,640万円 |
妻の収入 | 月15万円 × 22年 | 3,960万円 |
貯金 | 既存資産 | 200万円 |
住宅 | 住居費ゼロ | 0円 |
合計補填額 | 6,800万円 |
必要:6,280万円
補填:6,800万円
⇒ 差額:+520万円(むしろ余裕あり)
公的保険を知らない情弱が、どんどんカモにされている。
遺族年金、健康保険、高額療養費制度──日本の公的保障って、意外と強いんよ。
でも、それを知らん人に限って、「とりあえず保険」「とりあえず安心」って言って、毒キノコをありがたがって食べる。
保険屋さんは今日もネギを抱えて鍋の前でスタンバイ。
情報弱者は、いつも“保険の鍋”にされるだけや。

困るんですわ、正直…
保険を解約したいと言っても、「え〜解約できるかわかりません」──いや、できます。それ、犯罪です。
営業マンはクーリングオフの8日間が過ぎるまで、ヨダレ垂らして指折り数えてるかもしれん。

カモネギ毒キノコマシマシ不幸の宝くじ保険、手数料を添えて。
あなたの「安心」は、誰かの「数字」として消化されて、今日も売上報告書に“保険契約1件”って載るだけや。
それって本当に“あなたを守る保険”?それとも、“営業マンのノルマを守る保険”?
考えることをやめた人間」が損する時代
保険も、投資も、家も、教育費も。「知らないまま動く」=搾取されるだけや。
脳死で保険に入ったら、脳死のまま保険料払い続けて死ぬぞ。
まとめ:それ、本当にあなたのための保険?
- 「教員専用保険」なんてのは、パンフにそう書いてあるだけ
- ジブラルタル生命は営業スキーム型の保険
- 必要なのは、収入保障+定期保険だけ
- 「有名」や「安心」に脳を預けるな
- 保険は“考えて”選べ。そうじゃなきゃ、一生搾取される
毒キノコに安心感はある。でも、一口食べたら人生ごとやられる。
思考停止で買った保険。それ、家族を守ってるつもりで、実は毒まいてるだけちゃうか?
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