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住宅展示場で見た“魔法ののぼり”
先日、家族で住宅展示場へ。
モデルハウスの前にドーンと立っていたのは──

「実質払わない家」 ののぼり。
一瞬ワクワクしたんです。
「え?タダで住めるの?」って。
でも冷静に考えたらツッコミ確定。
いや、実質は払うんかい!
派手で鮮やか、でも中身は危険。
まさに 毒キノコ広告🍄
「実質」という魔法ワードのトリック
「実質1円スマホ」
「実質0円家電」
「実質払わない家」
どれも同じ。
払ってるのに、払ってない気分にさせる言葉です。
広告界に生えまくる“毒キノコ”を見分けるコツは、簿記の目線で見ること。
簿記で見れば一発で正体バレ
実質1円スマホの例
広告はこう言います。
「端末は実質1円!」
でも仕訳すると…
借方)端末代 100,001円
貸方)現金 1円
貸方)未払金 100,000円(月額払い)
👉 1円じゃなくて、ちゃんと 10万円の負債 を抱えている。
さらに金利や手数料も隠れてます。
借方)支払利息 5,000円
借方)手数料 3,000円
貸方)現金 8,000円
👉 「0円!」どころか、余計に払ってる毒素入り。
(要は:1円に見せかけて、裏でがっつり取られてますってこと)
実質払わない家の例
住宅展示場で見たあのコピー。
仕訳するとこうなります。
太陽光+蓄電池 300万円を住宅ローンに組込(35年・金利1.5%)
借方)太陽光設備 3,000,000円
貸方)借入金 3,000,000円
35年で利息は約85万円。
👉 「実質払わない家」じゃなく「実質85万円余分に払う家」。
(要は:光熱費は減っても、ローン金利という毒キノコを食わされてます)
広告コピーへのちくっと皮肉
広告は夢を売るのが仕事。
でも時々、夢じゃなくて“幻”を売っている。
「実質」と書いた瞬間、ゼロじゃないって自白してるようなもの。
コピーライターは財布のひもを緩める天才。
でも、家計簿は正直。毒素をきっちり暴いてくれます。
例えで深みを出す
広告界ではこんな例えが語られます。
「人は2台目の車を必要としていない。だが、欲しがる。」
広告は“必要”ではなく“欲望”を売る。
「実質0円」も同じ。
払ってるのに「払ってない夢」を欲しくさせるコピーです。
まとめ
- 「実質」は広告界の 毒キノコワード。
- 簿記で仕訳すれば、負債・金利・手数料という毒素が浮かび上がる。
- 家計管理のコツは、「実質」を見かけたら一度深呼吸して立ち止まること。
👉 読者への問いかけ
あなたの家計簿にも、“実質”にごまかされた支出が紛れ込んでいませんか?
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