川遊びで溺れるのはなぜ?後追い沈水・救助死を防ぐためにできること【旭川水難事故】

2025年6月11日、岡山市を流れる旭川で痛ましい事故が起きました。
川で遊んでいた女子中学生2人が流され、それを助けようとした69歳の男性も命を落としました。

「なぜ次々と人が溺れるのか?」
「どうすればこの悲劇を防げるのか?」

水難学会理事である斎藤秀俊氏(長岡技術科学大学教授)は、明確な答えを示しています。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cff0ee8099ed473efae5de30dce3b298954ae2f9


🧭 事故の概要

  • 日時:2025年6月11日
  • 場所:岡山市・旭川(落差工という構造物の下流)
  • 被害者
    • 中学2年の女子生徒2名(浅瀬で遊んでいた)
    • 救助に向かった69歳男性

🔥 なぜ「次々と」溺れてしまうのか?

🚨「後追い沈水」という現象

最初に流された子を見て、とっさに助けに飛び込むことで二次災害が発生します。
専門的にはこれを「後追い沈水」と呼びます。

🚨「救助死」のリスク

素人が水に入って助けようとする行為は、極めて危険です。
うまくいった例は「たまたま足がついた」場合のみ。
流れの強い場所、特に落差工の下流などでは生還はほぼ不可能です。

💬 斎藤氏:「素手での救助は“絶対に”無理です。」


⚠️ 川には“見えない罠”がある

💀 急に深くなる地形

落差工の下は水の流れでえぐられ、急に深くなる傾向があります。

💀 崩れ砂(くずれすな)

見た目は普通の川底でも、砂が崩れて足を取られる「崩れ砂」が存在。
福岡県宮若市でも、これが原因で小学生3人が命を落としました(2023年)。


✅ 命を守るためにできること

📞 1秒でも早く「119通報」

まず通報。これが最優先です。
助けに飛び込む前に、プロを呼んでください。

🧥 「ういてまて」教育(着衣泳)

事故を見たとき、本人がとにかく浮いて待つことが命を守る鍵。
各学校では「ういてまて教室」の実施が強く求められています。

🗣 家庭・地域での声かけ

「川遊びは楽しいけど、危険が潜んでいる」という教育を、保護者・学校・地域が連携して行うことが必要です。


✍️ まとめ:正しい知識が、命を救う

水難事故は「気をつけていれば防げた」ではなく、
「知らなかった」「とっさに動いてしまった」ことが命取りになります。

✅ 川では絶対に油断しない
✅ 助けに行く前に、まず119
✅ 川で遊ぶときは子どもに「ういてまて」を教える

私たち大人ができることは、「知っておくこと」と「伝えること」です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次