「育休を取ったら、損する?」──僕の答えはNOだった
4月、保育料の通知が届いた。
我が家は今年から2人育児。
「保育料が倍になるかも」と身構えていた。
でも届いた通知には──
保育料:17,600円
思ってたよりも、ずっと少なかった。
その瞬間、ホッとした。
そして「育休、取ってよかったな」と素直に思えた。
育休中、僕の収入は減った。でも──
去年、僕は育休を取った。
勤務は4月〜11月だけ。残業もせず定時退社。
当然、前年の所得は下がる。
でもその結果、今年の保育料は下がった。
そして福山市では、第2子の保育料は無償。
つまり──収入は下がったけど、支出も減った。
復帰後はフルタイム。手取りも回復
そして今、育休が明けてフルタイムに戻っている。
給料は元に戻りつつある。
つまり──
支出が下がったまま、手取りは増えた。
これって実は、“育休を取った人だけの特典”みたいなもんだと思う。
育休中に感じた、もうひとつの「節約」
営業マン時代、毎日のように外回りでコンビニに寄ってた。
自販機のコーヒー、ランチの外食、なんとなくの出費。
でも育休中は、赤ちゃんと家にいる。
ミルクあげて、寝かしつけて、絵本読んで…
その時間、1円も使ってなかった。
育休って、「働かない期間」じゃなくて、
「無駄な出費が自然と減る期間」でもある。
そして何より──自分の子どもを、自分で育てられたこと
これがすべてかもしれない。
- 長女の成長をそばで見守れた
- 次女のはじめての笑顔に立ち会えた
- パートナーと「親としての自分たち」について何度も語り合えた
お金じゃ買えない。
でも、人生を変えるほどの経験だった。
📺 そしてあるセリフが、僕の背中を押した
ドラマ『ミステリと言う勿れ』で、主人公・久能整がこんなことを言っていた。
「僕はたまにメジャーリーグの中継を観るんですが、メジャーリーガーや監督は時々試合を休むんですよ。奥さんの出産は勿論、お子さんの入学式や卒業式。家族のイベントで休むんです。彼らは立ち会いたいんです。一生に一度の子供の成長の記念日に。
でもその試合を中継してる日本側のアナウンサーや解説者がそれについてなんて言うかと言うと『ああ、奥さんが怖いんでしょうねえ…』
メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思ってる。そこには天と地ほどの差があるんですよ。」
このセリフを聞いたとき、動けなくなった。
自分が感じていた違和感に、言葉が与えられた気がした。
「父親としての権利」──それを、僕は選んだ
会社は、僕がいなくても回る。
でも、僕の代わりに“父親”をする人はいない。
育休を取ることは、“キャリアの傷”じゃない。
むしろ、人生にとっての“誇り”だ。
最後に、育休を迷うすべてのパパへ
「俺の代わりはいない」?
自惚れるな。会社は回る。お前の代わりがいないのは、家族の方だ。
「人手不足で迷惑がかかる」?
10年後も人手不足だ。今がその時だ。
「前例がない」?
作ればいい。本当に断られたら違法だ。
「キャリアが心配」?
お前だけか?パートナーも同じだろ。
「休まなくても人生は変わらない」?
そうかもしれない。でも──
子どもと過ごす“今”は、今しかない。
育休は、「損」じゃない。
お金も時間も、大切なものを得られる投資だと思う。
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