育休後の働き方に悩んでいる方へ。
実は「知らないと大変なことになる落とし穴」があります。
それはズバリ、育休復帰と同時に転職すると、育休予約枠が無効になるということ!
育休は“きついけど幸せ”で、自分を見直す時間
育休期間は、今まで「仕事人」として走り続けてきた人にとって、まるで別世界のような時間です。
確かに子育ては体力的にも精神的にもきつい。でも、どこか時間がゆっくり流れて、子どもと過ごす毎日はかけがえのない幸せ。
そしてこの「ゆっくりな時間」があるからこそ、自分を見直すきっかけになります。
- 今の職場でこのままでいいのか
- この働き方は子どものためになるのか
- 自分が大切にしたいものは何か
そう考えるうちに、「転職」という選択肢が浮かんでくることも珍しくありません。
育休予約枠とは?
育休予約枠とは?
育休中に「職場復帰すること」を条件に、保育園の入園枠を事前に確保できる制度です。
年始の時点で「枠が決まった」と安心できるため、多くの家庭が利用しています。
しかし、この制度には大きな条件があります。
条件:同じ職場に復帰すること
つまり、育休後に転職すると、その時点で資格を失い、予約枠は無効となってしまうのです。
我が家の体験談:確定していた枠が一瞬で消えた
妻が育休復帰と同時に転職を決意したところ、年始に確定していた保育園の育休予約枠は無効になりました。
その結果、年度途中で「途中入園」の手続きをせざるを得ない状況に。
途中入園の大変さ
- 空きが出ない限り入れないため、すぐ決まるとは限らない
- 書類も煩雑で、新しい勤務先から在職証明を急いで用意する必要がある
- 園や自治体との調整もあり、精神的に大きな負担になる
「年始には安心していたのに、年度途中に再び保活に振り回される」──これが現実でした。
なぜ転職を選ぶのか
育休後の転職は、キャリアアップのためではなく、育児と両立するための仕方ない選択である場合が多いです。
- 元の職場では時短勤務が取りづらい
- 子どもの体調不良に対応しづらい
- 長時間労働や異動の不安がある
だからこそ、給与が下がっても「育児に理解のある職場」へ移る人が少なくありません。
しかしその代償として、せっかく確保した育休予約枠を失ってしまうのです。
注意点と準備のポイント
1. 制度の前提を理解する
育休給付金も育休予約枠も「元の職場に復帰」が条件。
形式上は「1日復帰」でも資格を満たすが、現実的には難しい。
2. 保活リスクを想定しておく
転職=育休予約枠の無効化 → 途中入園での再挑戦。
「預けられない期間が生じる可能性」を前提に、家庭で対応策を考えておく。
3. 家庭と職場の調整を早めに
転職先の勤務条件を確認し、家計・役割分担を再設計する。
まとめ|育休後の転職は“準備”が命
育休後の転職は「キャリアアップ」ではなく、「育児と仕事を両立するための仕方ない決断」である場合が多いです。
そして最大の落とし穴は──
育休予約枠は転職すると無効になる
知らないまま動くと、途中入園や再保活に振り回され、家庭全体が大きな負担を背負うことになりかねません。
だからこそ大切なのは「準備」。
- 制度を正しく理解する
- 保活リスクを想定する
- 家族でしっかり準備する
安心して働き続けるために──「知らなかった」では済まされない制度の落とし穴に、ぜひ注意してください。
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