車を持つかどうかで、あなたの資産は30年後に5,000万円変わります。
9月に支店配属になった新入社員と話していたとき、この現実を数字で叩きつけました。
今回はそのときの会話をもとに「車の維持費=最大の浪費」を数字でシミュレーションしつつ、
資産形成を始める若手にこそ伝えたい考え方をまとめます。
新入社員との会話から
支店に配属された新入社員と「資産形成」について話していたとき、
自然とテーマは「車」に移りました。
僕の考えはシンプル。
ベストは車を持たないことです。資産形成の観点では間違いなく有利。
でも彼は「好きな車に乗りたい」と言いました。
それ自体は否定しません。浪費=悪ではないからです。
ただ、資産形成の方向性とは違うという話をしました。
そこで具体的に「車の維持費を投資に回したらどうなるか」を一緒に皮算用しました。
車の維持費はいくらかかる?
まず普通車に乗る場合の維持費を月額換算すると、だいたい以下の通りです。
- 駐車場代:1万円
- 保険料:1万円
- ガソリン:1万円
- 税金・車検:1万円
- ローン:2万円(5年ローン想定)
合計すると月6万円(年間72万円)。
軽自動車なら月3万円(年間36万円)です。
維持費を投資に回したら?【皮算用シミュレーション】
では、この維持費を年利5%で運用し続けたらどうなるのか。
10年・20年・30年後の皮算用結果はこちらです。
年数 | 普通車(維持費6万円) | 軽自動車(維持費3万円) | 車なし(6万円投資) |
---|---|---|---|
10年後 | 約926万円 | 約463万円 | 約926万円 |
20年後 | 約2,434万円 | 約1,217万円 | 約2,434万円 |
30年後 | 約4,892万円 | 約2,446万円 | 約4,892万円 |
つまり──
普通車を持ち続けることは、30年で5,000万円を失うことと同じです。
これが「資産形成と車は方向が違う」という理由です。
浪費も正しい。でも資産形成は“時間”が武器
ここで勘違いしてほしくないのは、
車を持つこと=悪ではないということ。
車が好きで、それが人生の満足度を高めるなら“正しい浪費”です。
ただし資産形成の観点では「時間が最強の武器」。
若いうちに積立を始めるからこそ、複利が効いて資産が大きく育ちます。
僕自身、もし7年前の新入社員時代に戻れるなら、迷わず資産形成を始めていました。
DIE WITH ZEROの思想と矛盾しない
『DIE WITH ZERO』で語られているように、
「死ぬときにお金を残しても意味がない」という考え方は確かに正しいです。
経験や思い出にお金を使うことは人生を豊かにします。
でも、だからこそ資産形成は必要です。
今から積み上げておくことで、将来「使いたいときに使えるお金」を手にできるからです。
浪費も経験も楽しみながら、同時に資産形成も進める──
それが一番バランスの良い考え方だと思います。
まとめ:皮算用は現実を変える
今回のシミュレーションはあくまで皮算用。
でも数字で見るとインパクトが違うんです。
新入社員には「保険屋と目を合わせるな」と冗談交じりに伝えつつ、
本当に大事なのは時間を味方につけることだと強調しました。
「車にかけるお金」と「未来の資産」。
あなたはどちらを選びますか?
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