【封印された記憶】福山市の“ちょっと怖い地名”をたどる旅
福山市に住んでいても、地名の由来まで知っている人はそう多くありません。
でも、何気ないあの町名には、実は“ゾッとする”ような伝承や歴史が眠っているかもしれないんです。
今回は、地元・福山に根差した「ちょっと怖い地名」をピックアップ。
その由来や背景に迫っていきます。
👻 1. 水呑町(みずのみちょう)
― 水を呑んだ土地?乞うた土地?
「水呑」という名前からは、どこか不穏な雰囲気が漂います。地元では“昔、水害で水に呑まれた土地”という説も。別の伝承では、“水を分けてもらう=水を乞う”場所であったことが名前の由来とも。
いずれにしても、水にまつわる苦しみや、乞い願うような歴史がにじむ名前です。
👻 2. 神辺町(かんなべちょう)
― 神が封じられた“辺”なのか?
神辺町の「神辺」という地名には、神聖さとともに“畏れ”のような雰囲気も含まれています。「神が辺境に追いやられた」「封じ込められた」などの民間伝承が残っており、神社や史跡も多い土地。
町の中心にはかつての本陣や古墳群もあり、封印された何かを感じさせます。
👻 3. 蔵王町(ざおうちょう)
― 修験者の地?怨霊を封じた神?
「蔵王」は、東北地方では“霊山”として有名ですが、福山市の蔵王町も由来に信仰が絡んでいます。「災厄を封じる神=蔵王権現」が由来とされ、昔は修験道の霊地だったとも。
その背景には“封じる”“鎮める”というキーワードがつきまといます。
👻 4. 津之郷町(つのごうちょう)
― 津(港)は災害の記憶も運ぶ
「津」は港や水辺を意味しますが、水害や津波の記録が多く残る地域では“忌み地”として扱われることも。福山市の内陸部に位置する津之郷町も、古くは川の氾濫があった土地とされ、水にまつわる記憶が息づいています。
👻 5. 赤坂町(あかさかちょう)
― 赤い土?それとも血の記憶?
「赤」のつく地名には、土壌の色に由来するものも多いですが、時に“血”を連想させて不気味な印象を持たれることも。
福山市の赤坂町は、赤土の丘陵地に位置していますが、古戦場や人柱伝説が絡んでいた…なんて話も地元ではささやかれています。
🧟♂️ 6. 加茂町(かもちょう)
― 神に捧げる地だった?
「加茂」は京都の賀茂神社と同じ系統の地名とされ、古来は神に供物や生贄を捧げる儀式が行われた場所とも言われます。
現在も加茂川が町を流れており、水と信仰、そして祈りと畏れが交錯する神聖な土地です。
🔥 番外編:南部沿岸部の戦争と災害の記憶
福山市の沿岸部、たとえば引野町や箕島町などは、戦時中の空襲・火災・水害の被害を受けた地域でもあります。
現在の平穏な暮らしからは想像もつきませんが、地元の古老に話を聞くと、今でも語り継がれる“怖い話”や“焼け跡の記憶”が残っています。
🙏 最後に:地名は敬意をもって扱おう
地名の背景には、信仰・災害・歴史・祈りが複雑に絡んでいます。
「怖い」と感じるのは、その土地に込められた人々の記憶や想いが今もどこかに残っているからかもしれません。
都市伝説的に消費するのではなく、敬意をもって学び、語り継ぐことが大切です。
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